東京に出てきてもう20年以上経ちますが、便利な反面、人の多さや騒々しさはいつも気になります。最近は、リモートワークや、ノマド生活なども一般的な言葉として浸透してきており、東京での生活に縛られなくても何とかなりそうです。
今の生活から卒業して、新たな拠点での生活を夢見てやってきたことを振り返ってみようと思います。
農業体験
やはり、完全移住に関しては、いろいろなハードルが高いこともあり、週末に東京から簡単に移動できる先、奥さんの実家が千葉にあること、から千葉で物件を探してみることにしました。
とはいえ、千葉市を離れると、どんな場所なのか?というイメージもあまりありませんでした。そこで、千葉を知る旅に出かけようということになり、せっかくだから、農業体験もしようということで、鴨川市の農家民泊を利用させていただきました。
棚田100選に選ばれた『大山千枚田』の近く、山間部の実際の農家のお宅に宿泊させて頂き、田植え体験もさせて頂きました。
Image by Kohji Asakawa from Pixabay
里山風景の代表ともいえる棚田というもの自体の存在は知っていました。山の斜面に作っているため、田んぼの形が直線の四角形ではなく丸みを帯びた形で、階段状になっていたりします。その為、機械化が難しいところも多く、手作業でやることになります。
今回は、まさにこの手作業の部分を体験させていただきました。泥の中に入り田植えをするということは、非日常の経験となり、子供たちは泥だらけになり楽しんでいました。私も遠い昔の記憶を思い出しながらふるさとを思い出しました。今回はただのイベントですが、将来的には、自分で食べるものは自分で作れるようになりたいという思いは強まりました。
こうした農業や食育を感じてもらうために棚田オーナー制度というのもやっているようです。田んぼの区画を借り受けて、実際の農作業に参加しつつ、収穫したお米を頂けるという制度。農業や里山に興味がある方は参加してみてはどうでしょうか?
先輩移住者への聞き込み
都会と違い、夜になると外の照明も少ないため、夜も更けていくのを一層感じます。そんな夜更けに、ご近所に住んでらっしゃる方にお話を伺うことができました。
その方は、建設中のログハウスに一人でお住まいで、ご家族は関東の自宅に住まわれており、週末にはご家族がいらっしゃるという生活だそうです。2拠点といえば2拠点ですが、自分が移動すると思っていたので、思ってた2拠点とは少し違っています。作業途中のログハウスの建設を進める傍らで、近くで農作物を育てながらの生活とのこと。作業途中のログハウスにお邪魔しましたが、全てが木で作られているというのはとても落ち着きます。
作業自体はほぼ一人で、もうずっと続いているようでした。まぁ、ログハウスを素人が一人で作っていくとなると、簡単には完成しないのだろうな、とは感じましたが、何も焦る必要もない中で、ゆっくりと自分の城を作っていくというのはとても贅沢だなと感じました。あるいは、とても大きなプラモデルを作成していると思えば、ゆっくり何か形あるものを作る作業すること自体の楽しさも、忙しい毎日から一時の解放につながるのだなぁとしみじみ思いました。最近、プラモデルは作っていませんが。
ただ、トイレが建物外で仮設トイレだったので、これが完成形なのかどうか気になりました。単純に仮設トイレをレンタルすると高くつきそうですが、買取とかで設置するなど、何かうまい方法があるのでしょうか?
また、周囲でのイベントなどについても教えていただきました。棚田保存活動の一環で酒造り、『援農』、猟師の方のやられている民泊などもあるそうです。田舎暮らしの前に、援農で農作業を実際に体験していくのもよさそうです。また、全く土地勘がないのですが、猟師という単語はワクワクします。
アクセスとしては、鴨川市のイメージは、ものすごく遠くで行くのが大変なイメージだったのですが、実際は横浜や都内からでも2時間掛からずに来れるのは驚きです。海ほたるを経由して、保田まで高速で移動すれば、渋滞さえなければかなりスムーズに移動ができます。
まとめ
- 自給自足もやりたい。営農やボランティアなどで勉強する必要がある
- 家を建てる、作るというのはとても贅沢な時間。自分の城は自分で作りたい
- 千葉県は、海ほたると圏央道を使えばかなり短時間で行くことが出来る
コメント